白鳥神社

- shiratori jinja -

由緒

日本書紀に記された[ヤマトタケル]白鳥伝説/最後の聖地 ~

  • 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
  • 素戔嗚命(スサノオノミコト)
  • 稲田姫命(クシナダヒメノミコト)

日本神話の英雄である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を主祭神として祀る白鳥神社(しらとりじんじゃ)。日本書記に記されたヤマトタケル・最後の地でありながら一般にはほとんど知られず、知る人ぞ知る聖地として観光等とはまったく異なる[祈りの場]として孤高の流れを歩んできた地。ここには日本神話のエッセンスが『あるがまま』のかたちで残っています。 

世界遺産】白鳥陵

白鳥神社から約500メートル離れた場所にある白鳥陵(別称:軽里大塚古墳)。幅30~50メートルある広い濠を豊かな水が満たす美しい姿が印象的です。古昔(いにしえ)の時代、白鳥神社はこの神聖な静けさに包まれた白鳥陵の傍らに「伊岐宮(いきのみや)」という名で鎮座していました。白鳥陵は日本遺産と世界遺産が重なり合う特別な場所でもあります。

「白鳥神社と白鳥陵は常に二つで一つ、一体である」。白鳥神社に代々伝わる【伊岐宮白鳥大神守護】という御札はそれを端的に物語っています。

[白鳥神社・白鳥陵]という二つの共鳴する聖地。そしてその背景にはヤマトタケルの神話、美しい白鳥伝説。これら神話の数々の要素が時空を超えて今も我々に深遠なメッセージを投げかけています。

日本神話の英雄であるヤマトタケルが東征の帰路、伊勢の能褒野で亡くなり、その後、白鳥に姿を変え、飛び立った物語「白鳥伝説」。日本最古の歴史書の一つである日本書紀には【①能褒野(のぼの・現在の三重県亀山市)】【②大和琴弾原(ことひきのはら・奈良県御所市冨田)】、そして【③河内の旧市村 (ふるいちむら・大阪府羽曳野市古市)】、これら3ヶ所が白鳥伝説の聖地として記されています。これら3カ所の聖地は重要な神話の地でありながら、一般にはほとんど知られず長きにわたって[知る人ぞ知る聖地]として存在してきました。日本書記に記されたヤマトタケルの代表的な地でありながら、インバウンド等の流れにも巻き込まれずひっそりとした静けさを保っているこれら白鳥伝説の3カ所の地については『不思議なかたちで隠されてきた聖地』とも捉えられています。

【参考URL】  https://www.city.habikino.lg.jp/soshiki/shiminjinken/shimin_kyodo/toshikan_koryu/1410.html

[日本書紀・写本]

日本書記によりますと白鳥に姿を変えたヤマトタケルは物語の最後に河内の旧市村 (ふるいちむら=大阪府羽曳野市古市古市)に降り立ち、その後、天に昇られました。つまり白鳥神社が鎮座する羽曳野市古市は「日本武尊[ヤマトタケル]白鳥伝説・最後の地」ということであり、[羽曳野]という地名は、この地に飛来したヤマトタケルノミコトが、「羽を曳くように天へと飛び去った」という話に由来しています。 ※神社神道は古事記・日本書記がいわば経典のような存在になります。

白鳥神社と対の関係にある白鳥陵は宮内庁が管理しており、別名「日本武尊白鳥陵(ヤマトタケルノミコト しらとりの みささぎ)」という非常に美しい呼び名があります。白鳥陵は季節や時間帯によって様々な表情が見られ、訪れた人々はその佇まいから「静寂」「美しさ」「異界」「畏れ」等、さまざまな印象を受けますが、ある意味でそれは我々の内面を写す鏡といえる部分があるのかも知れません。 

風の時代/Air Era ~

近年は若年層含む様々な世代の方々が「ヤマトタケルの神話・白鳥伝説の本当の聖地を訪れてみたい」と前述の白鳥伝説にまつわる3つの重要な聖地【三重県亀山市・奈良県御所市冨田・大阪府羽曳野市古市】を巡られるケースが増えてまいりました。観光ガイドや神社ガイドにも一切出てこない、一般にほとんど知られていない『隠されてきた聖地』とも言えるこれらの地を人々は今なぜ訪れるのでしょう?

観光での神社巡り・パワースポット巡り等を一通り周られた方々が、そこから一歩深く踏み込んだ体験を求めてメディアに溢れる表層的な情報に踊らされるのではなく、個々がそれぞれの思いを持って『信じるに足るものを見つける旅』をされているのかも知れません。風の時代に入りドラスティックな時代の変化の中、メディア上に溢れる膨大な情報の中から[本物]を見分ける力がますます重要になってきているのでしょう。 

神話や縄文時代がクローズアップされる等、現在、この不確実な世界において多くの人々が心=魂の拠り所を探しています。先行きの見えない時代環境の中、[日本書紀]という日本最古の歴史書に記された白鳥伝説の本当の聖地を実際に訪れ、ルーツ(起源)やアイデンティティを再確認することで、この世界における自分自身の役目や新たな希望を生み出していくための道を模索されているのでしょう。

神話や縄文時代等の日本文化=ルーツを懐古主義的な視点ではなく、あくまで「現在進行形」「これからの時代に必要な情報」として捉え、そこから自分たちが生きていくための智慧を授かるというスタンスであり、この流れは近年、大きなうねりとなりつつあります。そこにはC.G.ユング言うところの集合的無意識の要素も深く関わっているのでしょう。
 

神話は人間の無意識の層にある様々な要素を物語に置き換えたものとも言えます。つまり神話は決して昔話などではなく、時代を超えて私たち皆に関係する物語なのです。ジョージ・ルーカスが映画「スターウォーズ」で神話の構造(定型)をそのまま流用して世界中で大ヒットとなり、映画史に残るタイムレスな作品になった経緯はそれを端的に物語っています。神話の構造・要素は時代を超えて多くの映画や文学、アート作品のベースになっており、私たちは知らず知らずのうちにそこから大きな影響を受けています。私たちは常に「自身を投影出来る物語」「拠って立つ場所」を必要としており、それらは生きるため(survive)の重要な基盤であり、救い・希望へと繋がる道です。

≪日本書紀に記された白鳥伝説/最後の聖地≫

≪世界遺産[白鳥陵]との深い繋がり≫

≪日本武尊(ヤマトタケル)を御祭神として祀る祈りの場≫

大阪府羽曳野にひっそりと鎮座する白鳥神社。そして白鳥神社と対の関係のある白鳥陵。知る人ぞ知るこの2つの聖地には今も様々な[神話の種子]がありのまま息づいており、それは我々の心の奥底=深層意識に眠る[気づきの種子]と呼応しているのかも知れません。

変容(Metamorphose)~飛翔(flying)

「新しく生まれ変わり、飛び立つ」

神話の地とはそこにしかない「何か」がある場所です。世界の様々な国で非常に困難な道を辿り、人々は聖地巡礼を行いますが、それはその場所にしかない言葉にできない何か(something)を求めてのことなのでしょう。人々は神話の地を実際に訪れることで日常とは異なる時を過ごし、自身に必要な『何か(something)』を見つけ、そしてまた日常へと帰ってゆくのです。 

神話は決して昔話などでありません。人類の深層意識を物語というかたちに置き換えたものが神話であり、そこには現代を生きる我々に必要な多くの智慧があります。神話は世界の共通言語であり、人類が共有する膨大なデータベースなのです。

「あなた自身の物語を見つけなさい」

神話学者 ジョーゼフ・キャンベル

日本最古の歴史書に記された白鳥伝説/最後の地 ≪白鳥神社・白鳥陵≫ を訪れ、その地に漂う[神話の気配(vibes)= 気づきの種子] に触れることであなた自身の物語を見つけてください。

「祈りは神を変えず、祈る者を変える」

Prayer does not change God, but it changes him who prays. ≪Soren Kierkegaard≫

「祈りが私たちを変え、私たちがものごとを変える」

Prayer changes us, and “we” change things. ≪Mother Teresa≫

「あなたは生まれ変わりそして天高く羽ばたくべき時が来る。(The time will come when you will be reborn and fly high in the sky)」

「新しい流れが始まる。新しい風が吹き、そこにはこれまで見たことのない景色が広がる。(A new trend begins. A new wind blows, and a never-before-seen view unfolds before your eyes.)」

~ Francis Noah ~

■白鳥神社での【ご祈祷/祈り】を希望される方は当ホームページ内の【ご祈祷】へとお進みください。

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072-956-9758